「X68000」というPCを手に入れたとき、友人から勧められたソフトがあります。
「信長の野望 全国版」というソフトです。
当時の私は戦国シミュレーションという分野に全くと言っていいほど興味がなく
「え~。やりたくなぁ~い。」とはっきりと気持ちを伝えました。
が、友人は私の返事に耳を貸すことなく、ソフト持参で遊びにやってきました。
そこから、何故か「信長の野望特訓」が開始されました。
特訓と言っても大方の操作方法&システムの説明をして、あとは放置プレイです。
「思いっきり勧めておいて、ほったらかしかい!」とツッコみましたが
何故か友人は「微笑み」を返してくるだけでした。
(何か企んでいやがる・・・)そう思いましたが、深く考えずゲームを進めました。
国力となる「数字」を上げるだけのゲーム。何が楽しいのだろうか?
私のテンションは中々上がりません。
こんなゲームをプレイする位なら「きゃんきゃんバニー」でもやってた方が楽しいと。。。
いざ出陣!!
だいぶ国力が挙がったところで、他の国へ攻め込むことにしました。
・・・・・・負けました。
横で大笑いする友人・・・
「いやあ、面白い戦だった。」なんてことをぬかしてやがります。
友人の放置プレイはこの状態を演出する為のものでした。
そして、私が熱くなるを予測してのことでした。
「悔しい!!何故負けた!!もう一回!!」
今度はちゃんと敵国の状態を調査して・・・
なんてしっかりハマってしまっていました。
友人に「ソフトを貸してくれ」と頼み、毎日プレイしました。
初陣の負戦が私を「信長の野望の世界」に引きずり込みました。
しかし、そもそも私は「歴史が苦手」だったのです。
「戦国時代」と「平安時代」「鎌倉時代」の区別がつかないくらいのお馬鹿さん。
「過去にはこだわらない」スタイルを貫いていたのですが、猛勉強を開始しました。
勉強しながら、ゲームをプレイする毎日。かなり時代背景も把握してきました。
おまけに夢の中でも「HEX戦」が出てくるようになりました。
そして、いよいよ「天下統一」の日が訪れました。
エンディングはあっけないものでしたが、私の心は満たされていました。
「なんて楽しいゲームだろう!」
「次はどの大名でプレイしよう?」
完全に「信長の野望」の虜になりました。
(それから30年以上のお付き合いが始まることは予想していませんでしたが・・・)
思えば友人の企み通りにハマってしまったことになります。
でも、自分が面白いと紹介したゲームにハマってもらえると嬉しいもんなんですよね。
今でも「信長の野望」を紹介してくれた友人には感謝しています。
私が「天下統一」を成し遂げたことを報告すると、友人が嬉しそうに一言
「実は「信長の野望 戦国群雄伝」ってのが発売されてるんだよ」
今度は家臣が登場!?
また勉強しなおし!?
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