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1993年に光栄から発売された歴史シミュレーションゲームです。
モチーフは「項羽と劉邦」
時代背景としましては「キングダム」で有名な「始皇帝(政)」が没したあとの話となります。
当時、光栄は様々な時代のシミュレーションゲーム制作にチャレンジしていました。
しかし、漢・楚の戦いはゲームにしにくいのでは?と考えられていました。
何せ登場人物の資料が乏しいのです。
三國志のように正史・演義と登場人物が多ければ良いのですが、この時代は資料が少なく
製作するにあたり、かなりの苦労があったことと思います。
ゲーム内容を紹介します。
シナリオは以下の4つです。
- 漢中王即位す(前206年)
- 項 義帝を弑する (前205年)
- 劉 項 広武に対す(前204年)
- 項 垓下に涙す(前203年)
各シナリオで選べるのは「項羽」か「劉邦」のみです。
独立勢力も多数存在するのですが、選択はできません。
しかし、項羽と劉邦のゲームをプレイするのなら、2人のどちらかが選べればOKでした。
システム
信長の野望・三國志をプレイしてきた私は面食らいました。
「内政」が重要あまりではないのです。
軍団を作成し、その軍団は常に戦闘を行っていて、内政を行う都市は補給地のような役割です。
あまり内政を行わなくてもゲームは進められます。
ただし、まるっきり行わないでいると都市の「支持率」が落ちて離反したりするので、ある程度は内政を行わないと軍が保てません。
このゲームは「兵站」が重要です。
後方支援がしっかりしてくると、勝利が見えてきます。
史実同様「蕭何」が大活躍します。
項羽軍と劉邦軍
2つの軍団には特徴があります。
「俺が最強」項羽軍
「希代のカリスマ」劉邦軍
項羽軍には戦闘力の高い武将が多く配置されています。
そして劉邦軍は内政・戦闘それぞれに秀でた武将がいてバラエティに富んでいます。
ですので、自然と劉邦軍でのプレイの方が楽しくなってしまいます。
もちろん「韓信」は登用してください。
項羽に勝たせて歴史を変えたいと思ったりすのですが、それぞれの武将は君主に忠誠を誓っていて、捉えても中々配下になってくれないのです・・・
張良・蕭何を従えて「漢」を倒したいと思ってもかなえられぬ夢。
「虞や、虞や、若を奈何んせん!」
結局、史実どおりの人物配置になることが多いです。
総合的に見ますと・・・
冒険にチャレンジしたゲームとしては何とか及第点だと思います。歴史を体感することも可能です。
ただ、戦闘を繰り返して敵軍団を壊滅させていくというい単純なゲームになってしまっているところが残念でもあります。
2作目も出ていないところをみると、この時代のゲーム化は「ちと難しい」ということでしょうか。
さて、コーエーテクモさん。「キングダム」人気があるうちに「春秋戦国時代」のシミュレーションにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
難しいかなぁ。難しいだろうなあ。
しかし、不可能を可能にしてきたのがコーエーテクモさん。期待しています!!
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