ジョジョの奇妙な冒険といえば「ジョースター家の血統」など
主人公の設定にもこだわりが見られますが
悪の親玉「ラスボス」の設定にもこだわりが見られます。
今回は悪役ながらも魅力溢れる「ラスボス」を振り返ります。
第一部 ファントムブラッド 「ディオ・ブランドー」
おれは人間をやめるぞ!ジョジョー!
サラリーマンなら一度は言ってみたいセリフ
「こんな仕事やめてやるぞ!部長ー!」
・・・レベルが違いすぎます?
ディオの性格は慎重で狡猾で冷酷。
しかし、それを上回るカリスマ性。
「そこに痺れる憧れる~!」
幼少の頃の貧困な生活に嫌気がさしていたディオ。
ジョースター家の養子になり、財産の乗っ取りを目論見ます。
この頃のディオの目標は「富豪」という程度のものでした。
しかし、ジョナサンに目論みを見破られ石仮面をかぶり不老不死となったディオは
世界を目指します(悪い方向に)
「ザ・悪役!」という感じですが、私達は知っています。
ディオが只の悪役ボスキャラでないことを。
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第2部戦闘潮流 「柱の男」
諸悪の根源である「石仮面」を作った男とその仲間達。
「サンタナ」は飛ばしまして~。
・エシディシ
「ほう…鋭い…いい目をするようになったな…。
だが、そのようなまなざしを持つ者がおれに会った時…そいつは早死にする」
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圧倒的な強者が放つセリフです。
エシディシと言えば、あの号泣シーンが思い出されます。
「あんまりだ~!!」からのスッキリ顔。
読んでいて恐怖を感じましたね。
戦闘にかける執念は強く、勝敗が決まった際もジョセフは敬意を評し自分でトドメをさしていません。
・ワムウ
「フフ・・・完敗だよJOJO どうやらおまえはおれより戦士として高みに立ったようだな・・・」
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戦死の中の戦士「ワムウ」
人間との利害が一致していなかったから敵になっていますが、思考は正義のヒーロー側にいてもおかしくない人物です。
ジョセフが正攻法で戦っていたら勝てなかったでしょうね。
ワムウもジョセフ自らトドメをさしていません。
戦死として尊敬しあえる関係になりました。
・カーズ
「どんな手をつかおうが………最終的に…勝てばよかろうなのだァァァァッ!!」
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柱の男達の最後の男。
ジョセフとの闘いまでは岩壁の花をつぶさないようにしたり、知的で紳士的であるかのように描かれていましたが・・・
戦闘が始まった途端に「下衆な男」であることが判明します。
さすが荒木飛呂彦先生。我々の予想をことごとく裏切ってくれます。
完全な生命体となった「カーズ」の最後も予想外のものでした。
「鉱石」になり永遠に宇宙をさまよう。
地球に落ちてこないことを祈るばかりです。
第3部スターダストクルセイダース「DIO」
「世界(ザ・ワールド)」時よ止まれッ!WRYYYYYYYYYY─────ッ」
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百年の眠りから目覚めたDIO。
新たな能力「スタンド」を身に着けての登場です。
そして身体の首から下は「ジョナサン」の身体という衝撃発表。
連載当初は影でしか登場せず、百年後のDIOはどんな顔をしているのだろうか?と
ワクワクしたものでした。
この時点でDIOに魅せられています。
圧倒的カリスマと圧倒的なスタンド能力。
そりゃ服従しますわ。
DIOのこのシーンは衝撃的でしたね。
なんと神々しい。
最後は承太郎の怒りの一撃で「ジョナサン」の身体ごと粉砕されてしまいます。
もうDIOは出てこない事実に少し寂しくもありました。
第4部ダイヤモンドは砕けない「吉良吉影」
「人前で目立った行動をとること・・・それはこの吉良吉影が最も嫌うことだ・・・」
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「吉良吉影は平穏に暮らしたい。」
殺人鬼でありながら社会に溶け込んで生活している人物。
また、新しいかたちのラスボスです。
何度か「東方仗助」に追い詰められそうになりますが、吉良の執念により取り逃がすことになります。
物語り後半は、ほぼ吉良吉影の逃亡生活です。
しかし、その逃亡生活もコソコソしたものではなく、容姿をまるっきり変えて堂々と暮らします。
その生活の中で吉良吉影の善の部分が見えたりして、また引き込まれてしまいます。
平穏に暮らしたいという執念から、吉良吉影のスタンド「キラークイーン」に新たな能力が
目覚めます。(正確には矢が刺さったことによりますが)
「バイツァ・ダスト」=爆発により「時を戻す」能力です。
ピンチになったら「時を戻す」。
ヘタをすれば同じ毎日になりますが、吉良吉影はそれすら苦になりません。
最後の戦いで肉体を失った吉良吉影は幽霊で過ごすのも悪くない。という
もの凄い「ポジティブシンキング」を見せてくれますが、その存在さえ許されないお仕置きにあいます。
最後に
普通は忌み嫌われる「ラスボス」ですが、ジョジョの世界ではどこか憎めない愛される存在のラスボスが多いです。
次回は第5部以降のラスボスを振り返ってみたいと思います。
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