昨今のRPGはゲームバランスが絶妙に設定されていて、ストーリーが進むと
自分が操るキャラクターのステータスも丁度良い感じになっています。
しかし、昔のRPGはバランスが崩壊しているゲームも多々ありました。
玉石混合の中から珠玉のゲームを見つけるのもユーザーの力量でした。
今回は、ちょっと特徴的なバランスだったRPGを紹介させて頂きます。
「邪聖剣ネクロマンサー」
PCエンジン初のRPGです。
ハドソンが製作し、何故か今だにBGMを覚えているゲームです。
販売前のゲーム紹介記事では美麗なグラフィックで、プレイヤーが発売を心待ちにしていたゲームでした。
んが、いざゲームをプレイすると絶妙にバランスが崩壊しているのです。
クリアできない難しさではない。
でも、様々なシーンで不便さを感じさせるゲームでした。
橋の恐怖
ドラクエ以降のRPGではマップ上の「橋」を渡って次のフィールドに行くと、敵が強くなるという暗黙のルールがありました。
ですので、橋を渡る前に装備を整えるのは常識でした。
しかし「邪聖剣ネクロマンサー」はその常識のレベルが違いました。
橋を渡ったあとの敵が格段に強いのです。
それまでの最高装備をあざ笑うかのごとく、ザコ敵が強くなります。
橋を渡り、次の街(村)に行かないと、そのフィールドで通用する武器が買えません。
橋を渡る前に装備を固めるのではなく、次の街で使う「金」を貯めておく必要があります。
橋を渡ってすぐ、次の街があるわけではないので、街に着くころにボロボロの瀕死状態です。
その状態で武器・防具を買いあさります。
完全に「橋」恐怖症になります。(次の大陸怖い・・・)
しかし、そんなことは序の口です。
このゲームの真の恐ろしさは「パスワード」にあります。
パスワードの文字数は64文字です。まあ、ドラクエⅡが52文字ですので、それぐらいの免疫はありました。
しか~し、文字が「ひらがな」「カタカナ」「アルファベット」と三種入り乱れてのパスワードが難関となりました。
「り」と「リ」「I」と「エ」など見分けがつかなくて、メモを何度間違えたことか・・・
「また、橋の前からやり直しか~!!」
という悲劇が繰り返されました。
もう、「テープレコーダー」に録音してやろうかと思いました。
(さすがに、そこましませんでしたけど・・・)
意地でクリアしましたけど、ストーリーなどは記憶になく「橋」と「パスワード」が印象に残るゲームでした。
コメント