今はゲームハードメーカーといえは「SONY」「任天堂」の2強ですが
昔は各メーカーがハード業界でしのぎを削っていました。
ひと昔前「SONY」がハードに参戦していなかった頃
「セガ」と「任天堂」に真っ向から勝負していたのがNECの「PCエンジン」です。
正確には「NEC」だけではなく「ハドソン」も共同開発ですね。
NECは当時、PCのシェアをほぼ独占していた「PCXXシリーズ」を発売していて
ハドソンはソフトの開発に強みがありました。
2社のタッグハード「PCエンジン」
値段も当時としては高めの「2万4千円」。お金持ちが持っているハードの印象でした。
最初は主にハドソンがソフトを供給していましたが、次第にナムコなど
有名メーカーが参入してきて、ラインナップは充実していました。
ファミコンとは比較にならないグラフィックで、当時ゲーム少年だった私は心ときめきました。
革新的なハード
さらに、NECはPCエンジンで革新的なハードを発表します。
「CD-ROM2(シーディロムロム)」です。
今まで、カセット式やカード式がメインでしたが、CDをゲーム媒体に使用しました。
容量の制限から解放され、音声・音楽が格段にアップしました。
CDで発売された「イースⅠ・Ⅱ」をプレイしたときの感動は今でも
忘れることができません。
その後、PCエンジンは「コア構想」の名のもと、様々な本体や周辺機器が販売されます。
個人的には、周辺機器のあまりの種類の多さに「構想」という「迷走」している印象でしたが・・
余談ですが、PCエンジンも携帯型ゲーム機が存在したんですよ。
「PCエンジンGT」っていうんですけど。
その後、スーパーファミコンが販売され「ドラクエ」「FF」が発売されることが決定し
PCエンジンは徐々に下火になります。
1994年にPCエンジンの後継機の「PC-FX」が発売されます。
PCエンジンではときめきメモリアルなど、いわゆる「ギャルゲー」という分野開拓しました。
PC-FXはそのジャンルに偏った傾向がありました。
NECはPC-FXを最後にハード業界から手を引いていくのですが
「ギャルゲー」や、CDをゲームの媒体に使用した功績は、今のハードにも生かされています。
今、改めて考えると素晴らしいハードでしたね。
私はCDが一体型になった「PCエンジンDUO」を所持していました。
ソフトは5,6本しか所持していませんでしたが、思い出深く、今でも実家の押し入れに眠っています。