アニメ ロードス島戦記

「ロードスという名の島がある」 このセリフで始まるアニメを知っているアナタ……間違いなく40代前後ですね。

当時の深夜アニメ文化がまだ成熟していなかった時代に、 本格ファンタジーを“アニメ”として成立させた先駆け といえば、やはり『ロードス島戦記』。

TRPG(テーブルトークRPG)を原作に持つという珍しい出自、 重厚な世界観、クラシックな剣と魔法の冒険、 そして何より、あの独特の“語り”が視聴者を一気に異世界へ連れていった。

今回は、そんなファンタジーアニメの礎を築いた名作 『ロードス島戦記』 について、少し語っていきましょう。

スポンサーリンク

ロードス島戦記とは

『ロードス島戦記』は、もともとパソコン雑誌 「コンプティーク」 に連載されていたテーブルトークRPGのリプレイ企画が原点。 当時としては非常に珍しい“TRPGのプレイ記録を物語として読ませる”スタイルで、多くの読者を一気にファンタジーの世界へ引き込んだ。

その人気は勢いを増し、 小説化 → ゲーム化 → アニメ化 という、まさに黄金ルートを駆け上がっていく。

小説は全3部作として展開され、 アニメはその第一部を中心にOVAとして映像化。 重厚な世界観とクラシックな剣と魔法の冒険は、当時のアニメファンに強烈な印象を残した。

物語は、世界に混沌をもたらそうと暗躍する “灰色の魔女”カーラ を探し出すところから幕を開ける。 彼女の存在が、ロードス島全土の運命を揺るがす鍵となり、 冒険者たちの旅はここから大きく動き出していく。

 

キャラクター

■ パーン(人間/男性・戦士)

父親は聖騎士で、その形見の鎧をさりげなくアピールする正義漢。 まっすぐすぎる性格ゆえに、ときどき(いや、ほとんど)暴走して 事態を好転させたり悪化させたりする、まさに“主人公”らしい男。 のちに「ロードスの騎士」の称号を授かる。

■ ディードリッド(ハイエルフ/女性・精霊使い)

パーティの紅一点。 パーンとは両想いだが、エルフは人間よりはるかに寿命が長いため、 その差に悩みながらも彼の背中を守り続ける。 勝気で可愛らしい、ロードスの象徴的ヒロイン。

■ エト(人間/男性・プリースト)

パーンの幼馴染で、強い正義感を持つ青年。 力ではなく“話し合い”による解決を信条とする穏健派。 のちに王国の姫と結婚し、王位に就くという 羽柴秀吉も驚くほどの大出世を果たす。

■ ギム(ドワーフ/男性・戦士)

見た目は完全にガテン系のオヤジ。 エルフとドワーフは仲が悪い設定だが、ギム曰く 「エルフが勝手に嫌っているだけ」。 物語終盤、ある人物を救うために戦死するという 渋すぎる最期を迎える。

■ ウッドチャック(人間/男性・シーフ)

過去の罪で22年間牢獄にいたが、恩赦により釈放。 盗賊ならではの裏ルート情報でパーティに貢献するが、 あくまで“自分のため”という姿勢は崩さず、 のちにとんでもない事態を引き起こす。

■ スレイン(人間/男性・ソーサラー)

細身で一見“悪い魔法使い”に見えるが、実は賢者と呼ばれる人物。 魔法は「メラ!」のように一瞬ではなく、 長い詠唱が必要な本格派。 のちにちゃっかり美味しい思いをするあたり、 人間味があって魅力的。

■ レイリア(人間/女性・プリースト/ソーサラー)

灰色の魔女カーラに身体を乗っ取られ、数年間行方不明となる。 第一部の物語は、このレイリア救出が大きな軸となる。

スポンサーリンク

◆ アニメ化への不安と、その結果

小説の大ファンだった私は、正直アニメ化に不安を抱いていた。 (過去にいろいろ裏切られた経験があるので…)

当時、『ロードス島戦記』のアニメはテレビ放映ではなく OVA のみ。 しかしこのOVA、作画・音楽ともに原作の雰囲気を損なうことなく、 むしろ世界観をより深く魅せてくれる素晴らしい出来だった。

旬は過ぎてしまったかもしれないけれど、 今でももう一度見たいと思える名作 であることに変わりはない。

コメント